鍛造リングのご注文
日本のジュエリー産業の歴史は以外に浅く、明治時代の中期ぐらいといわれています。
技術的な基礎は西洋からもたらされたものでしょうが、一部の技法は、刀の技法が取り入れられています。
「鉄は熱いうちに打て」 という諺がありますが、プラチナもまさにその通りで熱いうちに金槌で叩いてゆくと硬くて締まった地金へと変身してゆきます。
そんな技法で製作されたリングをご注文いただきましたお二人、店内cafeで寛いでおられる様子です。緑に囲まれたテラスでの楽しそうな風景は絵になりますね。
新婦様のお姉さまもKATSUKIのリングで挙式をされました。同じ熱間鍛造のリングです。
ヨーロッパのメーカー等でも鍛造のリングはよくあります。ヨーロッパ系の鍛造は、地金を巨大な機械で圧縮 するタイプで、私たち日本は刀鍛冶の伝統を受け継ぐ金槌でトンテンカンというやつです。
お二人のために、工房ではスタンバイOKです。
始めにプラチナを加工する前には、きちんと道具を整える必要があります。プラチナを叩く金槌や金床は念入りに磨いておく必要があります 。弟子の頃はこの研磨をよくやらされたものでした。時間がかかり力もいる作業はとても大変でした。
仕上がりの見た目には変化はありませんが、ひとつひとつの作業を丁寧にこなしてゆくことが最終的なお客様の満足につながってゆきます。
次回は実際にプラチナを叩く様子をアップロードしてみたいと思います。
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