ダイヤリング1.01ct
ダイヤのリングのご注文をいただきました、十年以上前に作らせていただいたリングのリフォームです、1ctアップのダイヤモンドになるとさすがに、煌きが違います。ボリュームを出したいとの御要望でバラの花のように仕上げています
1ct以上にのダイヤモンドのセッティングは、私のところに仕事がまわってきます、大きな宝石は失敗するとリスクも大きいので、あまり若い人はやりたがりません。自分が修行していた頃は、難しくても出来ませんとは言わずに冷や汗をかきながらナンとか仕事をこなしていました、今考えればそうやって職人の本能みたいな部分に磨きをかけていたような気がします、今でも私より優れた職人さんを見習って、日々努力の連続です。
最近の人はあまりリスクをとりたがりません、そんなことしなくても生きてゆける時代です、むしろ喜ばしいことかもしれませんね。その反面、自分の仕事に責任がもてる本物の職人さんもすくなくなりました。昔は職人になりたくてもなれない人もいて、職人といえば「自分のケツは自分で拭ける」一人前の人のことでした。今は、技術のレベルや仕事に対する責任感は関係なく、手仕事をする職業に就いているひとのことを単に職人と呼ぶようになってしまいました。